Mokuren開店前日記74 お母さんが髪を切る
お母さんに切ってもらった髪。
私の小さいころの憧れでした。
今思えば恵まれていたのかもしれないけど、記憶に残るのは床屋さんに連れて行かれてまっすぐ切られた前髪。
当時は多分家庭用のすきバサミなんてそんなに売ってなかっただろうし、知り合いが床屋さんなんだったら連れて行きますよね。
でも、同じクラスの子が
「お母さんに切ってもらったー」
と言っているのは羨ましかったような気がします。
床屋でまっすぐ揃えてもらうよりも、お母さんにギザギザに切ってもらいたい。
そんな子ども心。
切ってはもらえなかったけど、毎日髪を結ってもらったのが嬉しかった。
私が美容師になろうと思った原点は、大人になったら自分の家族の髪を切りたい、というものでした。ささやかですが一応夢は叶いました。
そして今度は、自分が持っている技術が少しでもいろんな人に喜ばれるようになりたいです。
子どもにとってはお母さんが1番。
私はそのお手伝いをできればなと思います。
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